最近発表された研究によって、スーパーファイン・メリノウールを素肌に直接着用することが、湿疹患者に改善効果をもたらすことが示されました。メリノウールが健康やウェルビーイングに効果的であることを裏付ける研究結果は増えており、今回の研究もそれを裏付けるものです。
研究はウールが慢性皮膚疾患に苦しむ人々の助けとなることを明らかにしながら、どんなウールもちくちくして痒くなるという誤解に疑問を投げ掛けました。
湿疹とは？
多くの人は、生活の中で一度は発疹（あせも、ストレス発疹、またはその他の厄介なもの。）に悩んだことがあるかと思います。しかし、常に湿疹に苦しむ人々、またはこの激しいかゆみや、乾燥肌が何であるかすら理解できない赤ちゃんについて考えてみてください。湿疹あるいはアトピー性皮膚炎とは、28%の子どもが患う湿疹です。有病率は場所によってに異なりますが、世界中で上昇しています。アトピー性皮膚炎の患者は、乾燥して機能不全の皮膚を持ち、皮膚のひび割れ、細菌感染、発赤、引っかき傷、かゆみを引き起こす可能性があります。
湿疹の治療
現在最も一般的な治療法には、炎症を軽減するための非化粧品保湿剤とステロイドの定期的な塗布、および細菌感染に対処するための抗生物質が含まれます。 しかし、医学の飛躍的な進歩の過程において、ウールは従来の薬の必要性を減らし、湿疹の自然な補助治療となることから、皮膚に有益であることがわかりました。。 皮膚科の試験では、皮膚の隣に17.5マイクロン以下のスーパーファイン・メリノウールの衣服を身に着けている成人および幼児の湿疹患者は、症状が大幅に軽減されていることが明らかにされました。
ウールが湿疹患者にどのように役立つか。
暑くても寒くても、湿っていても、乾いていても、メリノウールの衣類はコットンの2倍、ポリエステルの30倍の水蒸気を吸収して放出する能力があり、一般的なアパレル衣類の中で最も通気性があります。 スーパーファイン・メリノウールは、肌の隣に着用すると、ダイナミック・バッファーとして機能し、布地と肌の間の湿度レベルと温度を安定させるのに役立ちます。 スーパーファイン・メリノウールは、自分の肌が乾燥しすぎている人にとって、第二の肌のように機能するようです。
ウールは、湿疹の原因となる布地と肌の間の湿度や温度の動的環境を緩和する働きをします。
湿疹患者の肌は特に敏感で、オーストラリアのマードック子ども研究所の研究において、参加者は柔らかなスーパーファイン・メリノウールから作られたウールの衣服に対しては問題なく耐性を示し、湿疹の症状が軽減されました。 注：衣服の平均繊維径は17.5マイクロン以下である必要があります。 以下のグラフは、ウールが一般的なアパレル繊維の中で最高のものの1つであることを示しています。
ウールおよびその他の繊維の吸湿量
エビデンス：ウールによる湿疹症状の軽減が研究結果で証明されています。
最新の4つの皮膚科学試験では、乳児、思春期、成人の湿疹に罹患している人が、スーパーファイン・メリノウールの衣類を皮膚に直接着用すると症状が軽減することが報告されています。 アトピー性皮膚炎の重症度と症状について、平均繊維径≤17.5μmのスーパーファイン・メリノウールの衣服を1日6時間以上、6週間着用することのメリットを示しました。
4つの研究全体で、スーパーファイン・メリノウールのベースレイヤーの衣服を着用すると、SCORAD、EASI、ADSIのスコアが大幅に改善されました。 さらに、患者の刺激やかゆみ、痛みのある皮膚症状が大きく減少し、また出血、じくじくとした化膿、皮膚のはがれ、乾燥または肌荒れなどを伴う症状が減少したと報告しました。
症状に対するこれらのメリットは、子供と成人の両方の生活の質が大幅な改善されたことがそれぞれIDQOLおよびDLQIの指標を用いて報告されました。 研究に参加した患者の感想を次のビデオで確認いただけます。
研究1：「湿疹を患う幼児にはウール衣料を推奨」（MCRI、メルボルン）
メリノウールを素肌に直接着用した場合、湿疹患者に効果があるという説が、マードック小児研究所 (MCRI：Murdoch Childrens Research Institute) のジョン・スー准教授主導による研究で検証されました。この研究では、スーパーファイン・メリノウールの衣料を着用した場合、コットン衣料と比較して、小児の軽度から中等度のアトピー性皮膚炎の症状が軽減することが明らかになりました。
下のグラフでは、6 週間ウールの衣料を着用すると湿疹症状が軽減し、コットンの衣料の着用を再開すると症状が悪化する様子が示されています。
幼児の湿疹に対するスーパーファイン・ウールの効果
WOOL vs COTTON
“British Journal of Dermatology”（英国皮膚科学会誌）で発表されたこの研究は、湿疹のある子どもはウールを避けるべきだという誤解に異議を唱えています。この研究では、全てのウールの衣料を刺激物とする従来の治療指針を修正し、小児アトピー性皮膚炎に推奨する衣料に、スーパーファイン・メリノウールを加えるべきだと結論付けられています。
研究2：「湿疹のある青年および成人の症状が大幅に軽減」（QIDERM、ブリスベン）
クイーンズランド皮膚科学研究所（QIDerm：Queensland Institute of Dermatology）のリンダ・スペルマン博士が青年および成人の湿疹患者を対象にブリスベンで実施した研究でも、スーパーファイン・メリノウールを素肌に着用する効果が証明されています。“Journal of Scientific & Technical Research”（科学技術研究ジャーナル）で発表された研究は、スーパーファイン・メリノウールのベースレイヤー製品はアトピー性皮膚炎に対する有効な補助療法となり得ると結論付けました。「肌の乾燥や赤み、痒みが著しく軽減され、測定された炎症範囲が大幅に縮小しました」と、スペルマン博士は述べています。
研究3：「中程度の湿疹部と重症度インデックススコアで著しい改善」（ケンタッキー州ルイビル大学 皮膚科学部）
ケンタッキー州ルイビル大学、皮膚科学部による子どもと成人の湿疹患者の研究もまた、スーパーファイン・メリノウールを素肌に直接着用することによる効果を証明しました。医学雑誌 “Dermatitis”（皮膚炎）に発表されたジョー・ファウラー教授主導による研究は、メリノウールの衣料を着用すると一般的な衣料に比べ、アトピー性皮膚炎の重症度が軽減するだけでなく、患者の生活の質も改善されることを確認しました。「この研究、そしてジョン・スー准教授とリンダ・スペルマン博士の研究は、細い繊度のメリノウールの衣料は湿疹のある人も着用でき、軽度から中等度のアトピー性皮膚炎患者に治療効果が見られるということを示しています」と、ファウラー教授は述べています。
繊維径とはどういう意味ですか？
研究は、繊維の直径が増加するにつれて、衣服からのチクチクした刺激も増加することを示しており、敏感肌またはアトピー性皮膚炎の人にとって重要な要素である可能性があります。
ウール繊維の直径の役割についてより理解した方が良いでしょう。 実際、平均直径が17.5 μm以下のウールの衣類は、アトピー性皮膚炎の症状に対するウールの影響の評価する研究において潜在的なメリットが示されています。
ウールはアレルギーを誘発しない
世界中から集まった名誉ある医療専門家グループが、過去100年間に発表された論文を再調査し、ウールがアレルギーを引き起こすと主張する科学研究の批判的考察を行いました。グループは現在、「Debunking the Myth of Wool Allergy （ウールのアレルギー神話を覆す） 」と題した論文を発表し、ウールがアレルギーを誘発するという確かな証拠はないという主要な結論を導き出しています。生地によって肌がちくちくしたり痒みを感じる場合、それは繊維の太さが原因であって、繊維の種類がウールだからではないということが、この論文によって明らかにされました。
スーパーファインおよびウルトラファインのメリノ繊維は容易に曲折するため、皮膚への刺激を最小限に抑えられます。 それと比較すると、アクリルやナイロンなどの粗い繊維は曲がりにくく、皮膚の炎症の原因となります。
スーパーファイン・メリノウールの購入先
アトピー性皮膚炎患者またはアトピー性皮膚炎の子どもを持つ親の間で、治療をサポートするための天然由来のアプローチを求める要望が高まっています。スーパーファイン・メリノウール（≤18.5μm）は、より入手可能になっており、肌に直接着用するのに適しています。カテゴリーを選択して、アトピー性皮膚炎の症状を軽減するために承認された衣服を検索してください。
tshirts
Leggings
Long sleeve tops
underwear
tops
Research
眠りのサイエンス
眠りにつくのは思っているより簡単かもしれません。羊を数えるのではなくウールを着れば良いのです。成人から高齢のグループを対象に、睡眠に関する科学的な検証が行われました。その結果、ウールを着て寝ると、睡眠時の「快適体温ゾーン」の範囲内に体が保たれることが分かりました。メリノウール着用時と他の繊維の衣類着用時を比較すると、メリノウール着用時の方が、高齢の方は少なくとも10分、成人の方は少なくとも4分早く眠りにつきました。